「カルダノエイダ(ADA)」は、暗号資産のなかでも名の知れた大物銘柄です。2020年から値段が20倍を超えるほどの倍率で急上昇し、一気に時価総額を上げてきました。
2022年8月の時点では、時価総額ランキング6位に位置しており、目と鼻の先にはあのビットコインやイーサリアムが見えています。
そして記事タイトルにあるように、アフリカとの関連性を深めており、なにかと話題に事欠かない通貨でもあります。今回は、そんな急成長通貨である「カルダノエイダ(ADA)」に関してくわしく解説していきます。
この記事を読むことによって、
- カルダノエイダ(ADA)の成り立ちや特徴
- カルダノエイダ(ADA)の強みはなんなのか?
- カルダノエイダ(ADA)に将来性はあるのか?
こういった点について分かるようになりますので、ぜひじっくり読んでいってくださいね^^
※暗号資産投資には一定のリスクがあります。本記事は、特定の銘柄について買うことを推奨するものではないことをご理解ください。
カルダノエイダ(ADA)とは?
まず最初に、正確に言うと「カルダノ」と「エイダ(ADA)」は別の言葉です。
「カルダノ」は、ブロックチェーンのネットワークを意味します。そのため、カルダノのことを以下「カルダノチェーン」と呼んでいきます。
ブロックチェーンについては、PCやパソコン同士が接続されたネットワークをイメージすると理解しやすいです。
ブロックチェーンについての参考記事
↓ブロックチェーンのイメージ図
そして、このカルダノチェーンの中でやり取りされるのが、通貨の「エイダ(ADA)」です。通貨のエイダ(ADA)は、カルダノチェーンで送金等の処理を行う際の手数料として使われます。
カルダノエイダの成り立ちや特徴について
カルダノチェーンが生まれる以前から、ビットコインやイーサリアムのブロックチェーンが世の中へ普及していました。
しかし、ビットコインやイーサリアムには「送金が遅い」とか「手数料が高い」といった問題点があります。そういった他のチェーンの問題点を補って生み出されたのが、先ほど話したカルダノチェーンです。
そして、そんなプロジェクトを提唱したのは、イーサリアムの開発にも関わっていたチャールズ・ホスキンソンさんです。
彼が日本の大阪に滞在していた時に、知人と一緒に「日本版イーサリアムをつくろう」と計画したのが起源となっています。
実は、カルダノエイダは日本生まれのプロジェクトだったということです。
その後2015年にプロジェクトがスタートし、2017年にカルダノチェーンと通貨のエイダ(ADA)が生まれます。
プロジェクトの推進は、彼の会社であるIOHK(アイオーエイチケー)、Emurgo(エマーゴ)、カルダノ財団という3つの組織が協力して行われました。
これらの組織が協力して、カルダノチェーンが世の中へ普及すればするほど、手数料のエイダ(ADA)の需要が高くなり、値段が上がるという構造です。
元々は、エイダ(ADA)をオンラインカジノで使うという構想があったため、【エイダ(ADA)=カジノ】といったイメージを持つ人もいるみたいです。
ですがカジノの計画は中止となり、いまではカルダノチェーンを様々な分野へ適用するプロジェクトとして世界へ広がっています。
ここから先は、以下のように言葉を使い分けていきます。
- プロジェクトのことを指す場合
⇒カルダノエイダ - ブロックチェーンのことを指す場合
⇒カルダノチェーン - 通貨のことを指す場合
⇒エイダ(ADA)
カルダノエイダの強みは世界規模のマーケティング力
カルダノエイダの強みは、なんといっても幅広いマーケティング力です。いくらカルダノチェーンが優秀だとしても、世の中の人々に使ってもらわなければ意味がありません。
使われなければ、エイダ(ADA)の値段が上がることもないはずです。
そんな中カルダノエイダは、世界中の大学や大企業との提携を進めることで、シェアを拡大していきました。
いくつか例を挙げると、
- 日本の東京工業大学との共同研究
- 日本のスマートホン会社SIRIN LABSとの提携
- シンガポール国内での法人を設立
- 米ワイオミング大学へ研究開発ラボを設立
- アフリカのエチオピア政府との提携
- 韓国のモバイル決済サービスであるメタップスプラス
- インド国内でブロックチェーンの教育事業を開始
- etc…
時価総額の上位に入っただけあって、マーケティングの範囲も尋常じゃなく広いです。
文字通り「世界中で」、カルダノエイダのマーケティング活動が進められています。
数あるマーケティングの中でも、特徴的なのがアフリカでの活動です。
なぜなら、アフリカは2030年代以降に世界経済の中心になると言われる地域だからです。
アフリカでマーケティング活動をすることにより、カルダノエイダがさらに発展するきっかけになるんじゃないかと予想しています。
マーケティングの一例として、カルダノエイダはアフリカの国家であるエチオピア政府と提携し、高い技術力を国の発展のために提供しています。
具体例を挙げると、カルダノチェーンを使って国内のコーヒー品質の保証を行う計画が立っているとのことです。
エチオピアで扱われるコーヒー豆に不純物が混じっていないかどうかを、ブロックチェーンの技術で保証するというものです。
これはほんの一例であり、他にも多くの用途でカルダノチェーンの技術を使うことが期待されているのです。
カルダノエイダの将来性は?
カルダノエイダは、将来的に今よりも多くの国や地域で使われ、需要が増えていくと考えています。高い技術力と高いマーケティング力によって、多くの価値を世界へ提供した実績もありますしね。
今のペースでプロジェクトが発展していけば、通貨のエイダ(ADA)はますます価値が高まっていくことが期待できるはずです。
ただし将来性が高いとは言っても、市場の流れに逆らうことはできません。暗号資産が下落局面に入ったら、どんなに良い通貨でも下落してしまいます。
そのため、長期的な目線で「投資する価値アリ」と判断できるタイミングを見極めるのが重要です。
焦って売買したりするよりも、まずはカルダノエイダや市場全体の動きを見極めていくのが良いかと思います。
まとめ
今回は、超大物の銘柄である「カルダノエイダ(ADA)」について解説しました。
時価総額ランキングのトップ10に入るだけあって、さすがにやってることの規模が違いますね。
一つ一つの銘柄を細かく知っていくと、カルダノエイダのように深い背景があるのが分かると思います。
この記事を通して、カルダノエイダや暗号資産に対する理解・興味が深まったのであれば嬉しく思います。