「これからWeb3の時代が来るぞ!」
「政府がWeb3に力を入れるらしいよ」
「ビットコインこそ、Web3の先駈けだよね!」
…ところで、Web3ってなに?
このように以前の自分は、Web3の正しい意味も分からず、なんとなく雰囲気でWeb3という言葉を使っていました。
以前の私と同じように、Web3について疑問を持つ人のために、Web3の解説記事を作りました。「Web3ってそういうことだったのか!」とスッキリすると思いますので、ぜひ読み進めていってください。
Web3とはつまりこういうこと!
まず最初に結論から言います。
Web3とは、
「ブロックチェーン技術を活用したもののこと」
です。
ブロックチェーンについては、別の記事があるのでそちらも参考にしてください。
⇒ブロックチェーンとは?
ここでもざっくりブロックチェーンについて説明します。ブロックチェーンとは、分散化されたインターネット環境のことです。
分散化されたというのは、誰かひとりに権力が集中していない、という意味です。ブロックチェーンでは、ネットワーク上にいるすべての人が相互に管理者としてネット環境を維持しています。
どこか一つのコンピュータが壊れたとしても、他の人がいるのでネットワークが繋がらなくなるようなことはありません。また、ブロックチェーンであれば、銀行などのサービスを経由せずに直接誰かに送金する、なんてことも可能になります。
また、ブロックチェーンでのやりとりは公開されており、やり取りの履歴を改ざんすることはできません。お互いに監視し合いながら公正に管理しているのです。
Web3とは、こういったブロックチェーン技術を活用した世界のことを指すのです。
Web3を使った具体的な例
では、Web3の具体的な例について解説していきます。
「Web3といえば、ビットコイン!暗号資産!」というイメージが強いかもしれません。しかし、それはWeb3のなかの”お金”という一分野の話でしかなく、ほかにも多くの使い方があります。
暗号資産のことも含めて、Web3の代表的な実用例について解説します。
暗号資産
まずは「Web3」と言ったときに、最初に名前がでてくるであろう暗号資産の話からです。
暗号資産とはいわば、ブロックチェーン技術を使ったお金のことです。ブロックチェーンを使っているから、送金のときに銀行を使う必要がありません。個人が直接誰かに送金することができます。
さらに、公開されたブロックチェーンでやり取りされるので、どのアドレスにいくらの暗号資産があるかも見ることができます。
ただし、アドレスから個人を特定することはできないので、個人情報は守られています。
ブロックチェーンは分散化された技術なので、特定の管理者がいません。そのため、銀行預金のように銀行をハッキングしてお金が盗まれる、といったリスクは基本的に無いです。
ただし、暗号資産を盗まれる行為を自分から行った場合、盗まれたりするリスクが生まれます。よく分からないサイトへウォレットを接続したり、秘密鍵のメモをネット上に流出させたりしたらあっという間に資産を盗まれてしまいます。
そのため暗号資産を扱うなら、仕組みとリスクを理解したうえで、正しく管理していく必要があります。
NFT
NFTはノンファンジブルトークン(Non Fungible Token)の略です。
画像とか音楽といったデジタルデータに対して「これは○○さんの持っている、この世で唯一のデータです」と署名をつける技術のことです。
例えば、あるイラストレーターがパソコンが描いた絵があるとして、それをNFT化したとします。その絵がネット上で出回ったとしても、コピー元である最初に描いた原作については、署名を見れば「これが原作ですよ」と証明できるということです。
パソコン上の絵なので、画像データをコピーするのは簡単です。しかし、イラストレーターが描いた原作の画像データについては、唯一無二の原作として価値が残り続けるのです。
そして、NFTには「トークン」という名前がついているとおり、実は暗号資産そのものでもあります。暗号資産のように送金したり、ウォレット内へ保管することが可能です。
そのため、売買して稼ぐための道具と見られる側面も持っています。とはいえ、イラストレーターのように創作物を作る人にとっては、自分の作品を売り出す貴重な技術なのは間違いありません。
画像や音楽を作成する人が活躍する場として、これから普及していくんじゃないかと思います。
DAO
DAO(ダオ)とは、Decentralized Autonomous Organization(ディセントラライズド・オートノモース・オーガニゼーション)の略です。DAOは別名「自律分散型組織」と呼ばれます。
これだけだと何のことやらって感じですね(^_^;)
ざっくり言うとDAOは、Web3の世界における株式会社です。社長や幹部がおらず、一人一人の人間がそれぞれの思うままに活動を行う組織のことです。
とはいえ、一人一人が完全に好き勝手やっているわけではありません。DAOには「ビジョン」と、「投票権となるトークン」が存在しています。ビジョンに共感した人々が集まり、投票権となるトークンを持って、組織を形作る。これがDAOです。
人々は、共通のビジョンに向けて組織の中で活動をします。そして、トークンを持つことで組織運営に対して意見を述べる権限を持ちます。いわば、このトークンが株式会社における株の役割を果たします。
上下関係もなく、誰に強要されることもなく、ビジョンの共感した人同士が協力して行動する。この自由な組織が、新しい世界における会社の形なのです。
まとめ
2022年時点で、Web3はまだ始まったばかりであり世間には大して普及していません。時代が切り替わっていく直前の状態と言えます。
時代が移行していく前に、具体的にどんな時代が始まるか早めに知っておくに越したことはありません。先に知っておくことで、新たに生まれるチャンスも掴みやすくなるなど、多くの恩恵があります。
Web3時代を快適に過ごしていけるように、今から準備していきましょう。