数ある暗号資産の中でも「柴犬コイン(SHIB)」は、ひときわ大きな存在感を放っています。
柴犬コインとは、文字通り柴犬をモデルにした暗号資産です。
2021年の半ばから急激に名が知られるようになり、無名の通貨だったものが、一気に暗号資産のなかでもトップクラスまで上りつめたのです。
数多くのメジャー通貨をゴボウ抜きしてトップ10入りした時期もあります。
しかし値段ばかりが話題になって、通貨の実態がイマイチ浸透していない印象もあります。
そのため、今回の記事では
- 柴犬コイン(SHIB)とはどんな通貨なのか?
- 作られるきっかけとなった「ミーム」という文化の解説
- どんな人なら柴犬コインへ投資するのに向いているのか解説
といった、話題について解説していこうと思います!
※暗号資産投資には一定のリスクがあります。本記事は、特定の銘柄について買うことを推奨するものではないことをご理解ください。
柴犬コインとはどんな通貨なのか?
「柴犬コイン(SHIB)」は、2020年の8月に作られました。なぜ「柴犬」という名前なのかというと、通貨のロゴやホームページのモデルが柴犬だからです。
海外からも人気で、日本を代表する犬種である「柴犬」です。
作られてすぐは日の目を浴びない時期が続きましたが、2021年4月から注目されてメジャー通貨の仲間入りをしました。
そんな話題の柴犬コインですが、「なんの使用目的もなく作られた」というのが特徴です。そもそも無数にある暗号資産には、それぞれ何かしらの使用目的が存在しています。
たとえば、「価値の保存」だったり「通貨を扱うためのプラットフォーム」といった目的が存在します。どんな通貨にもバックグラウンドとなるプロジェクトがあり、目的達成のために活動を続けているのです。
そんななか柴犬コインは、文字通りなんの使用目的もないままに作られました。
- 「とりあえず、面白そうだから柴犬をモデルにした通貨を作ってみよう」
こう考えた開発者の手によって作られ、売り買いができるようになったのです。
「ミーム」の文化によって柴犬コインが作られた
柴犬コインは「ミーム」の文化によって値段を上げた通貨です。
ミームとは、「人から人へ伝わって広がるスタイル、慣習」という言葉を意味します。もう少し分かりやすく言うと「流行りのネタ」のことです。
最近では、インターネット上で流行った出来事や言葉なんかが「ミーム」と呼ばれやすいようです。
元々はネット上で流行ったミームだけど、ネット外でも流行る事例もたくさん見られます。いくつか例を挙げてみますね。
- 中二病
- 壁ドン
- 激おこぷんぷん丸
- …etc
こういった流行り言葉たちは、すべてミーム文化によるものです。そして、このようなミーム文化によって流行ったのが柴犬コインなのです。
- 「”柴犬コイン”っていう通貨があるらしいよ。」
- 「とりあえず、面白そうだから柴犬コインを買ってみよう!」
柴犬コインは、このような考えが人々の間に広がったことで大きく流行りました。
このような通貨のことを「ミームコイン」と呼びます。
ちなみに、柴犬コインにはモデルとなった通貨があります。それが、同じく柴犬をモデルにした「ドージコイン(DOGE)」です。
↑ドージコインのロゴ
「使用目的のないミームコイン」という点で、ドージも柴犬も同じようなものだと考えて問題ありません。
しかしここで気になるのが、ただのミームコインである柴犬コインがなぜ値段を挙げて注目されたのでしょうか?所詮、柴犬コインはなんの使用目的もないミームコインですからね。
実は、柴犬コインが買われるきっかけとなる出来事が、2021年の上半期に起こりました。
海外のインターネット上で「ドージコインを買いまくろうぜ!」と人々が急激に盛り上がったのです。その結果、買われ続けたドージコインが異常に上昇して、世の中から注目されました。
ドージコインが上昇したことによって、同じく柴犬をモデルにした柴犬コインもついでに買われて注目されたというわけです。
きっと開発者も、柴犬コインがここまで大きくなると想像していなかったはずです。
ただのミームコインがこれほどまでに買われたことで、「ミーム」という文化が暗号資産において無視できないものとなりました。
まとめ
柴犬コインは、存在そのものが面白い通貨だなと思います。
だって、単純に犬がモデルになっているだけで、本当になんの中身もない通貨ですからね(笑)
こういうあり得ないことが起こってしまうのが、暗号資産の面白さの一つでもあります。暗号資産における一つのジャンルとして、ミームにも注意を払っておくのが良いかと思います。
では、今回の記事は以上です。ここまでお読みいただきありがとうございました。