メタマスクなどで使われるシードフレーズとは?秘密鍵とどう違う?

メタマスクなどのウォレットを作る際にメモする「シードフレーズ」についてご存じでしょうか?シードフレーズとは、ランダムに表示される12個の英単語のことです。

多くのウォレットで使われている「シードフレーズ」ですが、実はとても重要な役割を持っています。どのくらい重要かというと、シードフレーズの扱い方を間違えると、資産が全部なくなる恐れがあるくらい重要です。

今回は、そんな超重要なシードフレーズについて解説していきます。自分自身の資産を守るために必須の知識ですので、しっかり落とし込んでいきましょう。

シードフレーズの概要と保管の重要性について

メジャーなウォレットであるメタマスクの画面を使いながら解説します。下の画像に表示したのが、メタマスクを作るときに表示されるシードフレーズです。

↑12個の英単語がランダムに表示されます。

このシードフレーズを使えば別のパソコンから、同じメタマスクにアクセスすることが可能となります。別のパソコンからアクセスできると言うことは、シードフレーズさえ分かれば赤の他人でも自分のメタマスクを使えると言うことです。

そのため、決してシードフレーズを他人に教えてはいけません。もし他人にバレてしまったら、たちまちメタマスク内の資産を盗られてしまうでしょう。

なので、このシードフレーズ(英単語)は、絶対にバレないような場所へメモしておく必要があります。

基本的には、パソコンやスマホといった「インターネットと繋がっているもの」に、メモしておくのは危険です。

もっとも安全な方法なのは、インターネットと繋がっていない紙に書いておくことです。最近では自動で暗号化して保管できるハードウェアなどもあるので、それを使うのもアリです。

ただし、注意するべき点として「シードフレーズを紛失したらウォレットを復元できなくなる」という点です。
パソコンを買い替えたとき、前のパソコンで使っていたウォレットを使う際にはシードフレーズが必要となります。

もしシードフレーズを忘れてしまったら、以前のパソコンで使っていたウォレットを使うことができなくなってしまいます。大金が入っていたとしても、取り出すことは不可能です。

シードフレーズのメモは、絶対に紛失しないよう厳重に管理してください。

「シードフレーズ」と「秘密鍵」の関係性について

ここからは少し細かい内容になりますが、とても大事なことをお話しします。

厳密にいうと、ウォレット内のお金へアクセスするのに必要なのは、「シードフレーズ」ではなくて「秘密鍵」と呼ばれる数字の羅列です。

下に秘密鍵の例を載せています。

この秘密鍵を使うことで、ウォレット内のお金を送金したりすることが可能になります。
※ただし、ユーザーが目にする画面には表示されない仕組みになっています。

そしてシードフレーズは、この秘密鍵を作るために必要な材料となります。シードフレーズを使って秘密鍵を作り、秘密鍵を使ってウォレットへアクセスするということです。

下に、シンプルな図を載せています。ひとまずこの図を覚えておけば十分かなと思います。

上の図から分かるように、シードフレーズと秘密鍵のどちらかがあれば、ウォレットへアクセスできるということです(=ウォレットの中身を見たり、送金ができる)。

そのため、シードフレーズと秘密鍵、どちらも厳重に管理するようにしてください。

まとめ

以上が、シードフレーズと秘密鍵の解説となります。

大事なポイントとしては、

  • シードフレーズと秘密鍵を、インターネットに繋がっているものへメモしないこと
  • シードフレーズのメモを無くさないこと

以上の2点です。これらの仕組みを理解して、自身の資産を大切に管理してくださいね。