2020年代は「メタバース」(仮想空間)の市場が爆発的に伸びると言われています。
そして、メタバース市場が伸びるうえで重要なのが、暗号資産の存在です。
しかし最初にこの話を聞いたとき、メタバースと暗号資産にどんな関係があるのかイメージできませんでした。しかし、この2つにはとても大きなつながりがあります。
この記事では、そんなメタバースと暗号資産の関係について解説していきます。
メタバースが、より現実に近づいてきている
私はもともと、メタバースのことを現実とはかけ離れた世界だと思っていました。
仮想空間と呼ぶくらいだから、文字通りゲームのような「仮想の空間」と解釈していたのです。
もちろん、近年のメタバース技術がハイレベルなことはよく知っています。
目の前に広がる草木、山や丘、街中の建物など…現実と見分けがつかないくらいリアルな世界であることは認識しています。
とはいえ、あくまでメタバースは仮想の世界。好きな人だけが趣味で体験する世界でしかありません。
メタバースを利用したゲームは増えているけど、あくまでただの娯楽だと思っていました。
しかし2020年代になり、メタバースはより現実に近づきつつあるらしいのです。メタバース内で土地を買って家を建てたり、商品を見回って買い物をしたり、生活をしたり…。
メタバースの中には、すでに現実と同じような文化が育ちつつあるということです。
この流れは、今後ますます進むと言われています。
近い未来には、「人がメタバースと現実を行き来する世界が来るのは確実だ」なんて言われているようですね。
メタバースにおいて暗号資産が果たす役割
暗号資産は、メタバース市場が広がるうえでなくてはならない存在となっています。
どういうことかというと、暗号資産の役割はズバリメタバース内で使われるお金です。
ひとつ前の章で、「メタバース内で買い物をする」と言いましたが、要するにその時に使われるお金として暗号資産が使われるのです。
よくよく考えてみると、暗号資産とメタバースは相性バッチリであることが分かります。
暗号資産は、インターネット上のデータとして存在しているお金です。そのうえで偽造することが不可能であり、送金ミスなどのトラブルが起きるリスクが低いのが特徴です。
また、利便性の観点でも暗号資産は優れているといえます。現実の通貨を使うとなれば、クレジットカードだったり電子マネーを間に介すことになるので、その分の手数料が差し引かれてしまいます。
しかし、暗号資産であれば買い手と売り手の合意さえあれば、直接商売を行うことができます。間に第三者が介することなく、スピーディな決済が可能です。
だからこそ、暗号資産はメタバース市場が広がるうえでなくてはならない存在なのです。
ではここで、メタバースで実用化されて成功を収めた通貨を2つほど紹介します。
Decentralandで使われる「MANA」
「Decentraland」(ディーセントラランド)は、2015年から開発されているメタバースです。
この業界の中では最古参のメタバースと言われています。ユーザー達は土地を売買することで、利益を得たりしています。
Decentralandの土地には様々なデザインの建物が建てられており、多くのデザイナーや建築家が活躍しているようです。
そんな最古参のDecentraland内で使われる通貨が、「MANA」という暗号資産です。
The Sandboxで使われる「SAND」
「The Sandbox」は、自分の好きな世界をデジタル空間上に作るゲームとして2012年にリリースされました。
2018年に他企業に買収され、そこからメタバースの分野で発展してきたという歴史があります。
日本で有名な取引所「コインチェック」が、The Sandbox内の土地を販売したことで話題になったこともあります。
そんなThe Sandbox内で使われている通貨が、「SAND」という暗号資産です。
MANAやSANDは、すでに成功を収めて巨大な市場を作り上げたプロジェクトです。
しかし、もちろんメタバースはこの2つだけではありません。
数多くのメタバース関連プロジェクトがあり、大きな将来性を感じさせてくれます。
まとめ
ほんの20年前である2000年ごろには、「メタバース」という言葉すら世の中で知られていませんでした。それが、20年足らずで世の中に暗号資産が生まれ、世界が生まれるなんて想像すらしていませんでした。
もちろん、メタバースは投資の対象としても大きな価値があります。メタバース内の土地を売買したり、メタバース内でビジネスを始めたりと、やれることは無数に広がっています。
暗号資産に関わるのであれば、ぜひともメタバース市場の動向にも注意を払っていきましょうね。では、ここまでお読みいただきありがとうございました