イーサリアムとは?アルトコイン代表と言われる通貨の解説

ビットコインに並ぶ大物通貨、「イーサリアム」について解説します。イーサリアムと言えば、ビットコインと並んで2大巨頭とも言える通貨です。

巨大な規模を持っており影響力も大きいことから、「アルトコインの王様」なんて呼ばれることもあります。

この記事では、そんなイーサリアムをスッキリ理解できるように、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!

※暗号資産投資には一定のリスクがあります。本記事は、特定の銘柄の購入を推奨するものではないことをご理解ください。

イーサリアムとはどんな通貨?

 

イーサリアムは、2013年に書かれた論文を基に開発が始まりました。実際に「イーサリアム」が生まれたのは2014年のことです。

開発の中心となったのが、当時19歳のヴィタリック・ブテリンさんというカナダの技術者です。

 

開発されてからは順調に市場を広げていき、2010年代の後半には暗号資産を代表する通貨の一つとなりました。ビットコインを超える通貨があるとすれば、イーサリアムが最有力の候補と言われています。

それではここからは、わかりやすくするため、ビットコインと比べながらイーサリアムについて詳しく見ていきたいと思います。

イーサリアムを理解するために、ビットコインの役割をおさらい

 

同じ暗号資産であっても、イーサリアムはビットコインと全くの別物です。まず、ビットコインがなんなのかと言われれば「インターネット上にある限られた資産」だと言えます。

ビットコインはデジタルゴールドと呼ばれることもあり、現実世界の「金」と同じような役割を持っているのです。金は、世界中で採れる量が限られています。

限られたものだからこそ価値があり、金を持つことで自分の資産を守ることができると言われます。

 

そんな金と同じように、ビットコインも存在する量が限られているのです。つまり、ビットコインを持つことも資産を守ることにつながると考えられるわけです。

では次に、イーサリアムの機能や役割について解説していきます。

イーサリアムはブロックチェーンの入れ物である

 

イーサリアムを一言で表すなら、「ブロックチェーンの入れ物」です。ブロックチェーンとは、いわばインターネット上にあるネットワークのことを意味しています。

下の図のように各コンピュータ同士が繋がっているイメージです。
ビットコインやイーサリアムといった暗号資産は、こういったブロックチェーンのネットワーク内でやり取りされるという特徴があります。

 

そして、それぞれの通貨は「ビットコイン用ブロックチェーン」「イーサリアム用ブロックチェーン」の中でやり取りされているのです。

下の図のようなイメージです。
ビットコインのブロックチェーンでは、送金時の手数料としてBTC(ビットコイン)を払う必要があります。

 

そして、イーサリアムのブロックチェーンでは、手数料としてETH(イーサリアム)を払う必要があるのです。

 

ただ、ビットコインとイーサリアムのブロックチェーンは、ただ単に支払う手数料が違うだけではありません。ブロックチェーン内で送れる通貨にも違いがあるのです。

 

そしてビットコインに比べ、イーサリアムのチェーンでは非常に多くの通貨を送れるという利点があります。

メジャーな通貨で言うと、USDT(テザー)だったりUNI(ユニスワップ)だったりSHIB(柴犬コイン)だったり…。

イーサリアムのチェーンで扱える通貨は数知れないほど存在しています。

 

このように、

  • 「多くの通貨を入れるための入れ物」

としてイーサリアムのチェーンが作られたのです。

 

そして先ほど話したように、イーサリアムチェーン内で送金をする場合は、手数料としてETH(イーサリアム)を支払う必要があります。

これが、普段みんなが投資しているETHという通貨の役割です。

 

要するに、暗号資産のETH(イーサリアム)は、

  • 「イーサリアムチェーン内で使われる手数料として使われる通貨」

だったということです。本来「イーサリアム」と呼ぶのは通貨ではなく、正しくはイーサリアムチェーンのことを意味します。

そして、イーサリアムチェーンで使われる通貨ETHの正式な呼び名は「イーサ」です。

 

ただ、いまとなっては正式な呼び名があいまいになりつつあります。

そのため、イーサリアムチェーン通貨のイーサ、どちらもまとめてイーサリアムと呼ぶのが一般的になりつつあるようです。

市場が活発な時期はETHの値段が上がりやすい

 

市場が活発な時期には、当然ながらイーサリアムチェーンに対応した通貨も多く買われます。そういった時期にはETHの値段も上がりやすいという特徴があります。

 

そもそも、暗号資産の値段は「需要と供給のバランス」によって決まります。欲しいと思う人が増える(需要が増える)ときは値段が上がって、逆の場合は値段が下がります。

つまり、イーサリアムを買う人が増えれば増えるほど値段が上がるということです。

イーサリアムチェーンを使う場合、送金するたびに手数料としてETHを支払う必要があります。

 

つまり、イーサリアムチェーンに対応した通貨を送りたいなら、事前にETHを買っておく必要があるのです。

そのため、他の通貨に比べて買われやすくなり、値段も上がりやすくなるわけです。

こういった理由を背景に、ETHは着々と値段を上げて、ビットコインに並ぶ2大巨頭として大物通貨となったわけです。

まとめ

イーサリアムは、ブロックチェーン内で使われる手数料として作られた通貨です。

ブロックチェーンが使われれば使われるほど値段を上げて、ビットコインに並ぶ通貨にまで成長してきました。

イーサリアムの動向は、暗号資産の市場全体に影響を及ぼします。もし暗号資産に関わるのであれば、ぜひイーサリアムの動きに注目していきましょうね。