暗号資産の流出リスクとは?セキュリティの重要性について

ビットコインを始めとする暗号資産について「”危ない”、”怪しい”」といったイメージを持っている人は、まだまだ多いと思います。

この記事に来てくださったあなたは、

  • 「暗号資産に危険なイメージがあるけど、実際のところはどうなんだろう??」
  • 「投資してみたい気持ちはあるけど、危ないならやめた方がいいのかな??」

そういった疑問をお持ちでしょう。

 

そんな疑問に対して、”ビットコインや暗号資産が危険と思われる理由”を解説し、実際のところはどうなのかを詳しくお伝えしていこうと思います。

暗号資産の危険性については、流出のニュースが発端

そもそも、なぜ暗号資産に対して危険なイメージが根付いているのでしょうか?

一番大きな理由は、”取引所から暗号資産が流出した”という事件がたびたび発生するからです。

普段、暗号資産と縁のない人でも”取引所からの流出”についてはニュースで目にする機会があります。

 

そういったニュースを目にするたびに、自然と「暗号資産ってよく分からないけど危ないものなんだろうな」という意識がすりこまれていきます。

すると、世間のなかへ”暗号資産=危険”という認識が広まってしまうのです。

 

参考までに、いままで報道された流出事件を並べてみましょう。

  • 2014年…マウントゴックスから115億円のビットコインが流出
  • 2018年1月…コインチェックから580億円のNEM(ネム)が流出
  • 2018年9月…ザイフから70億円のBTC・MONA・BCHが流出
  • 2019年7月…ビットポイントから30億円のBTC・BCH・ETH・LTC・XRPが流出

日本のなかで大きく報道されたのは、これらの事件です。

 

ですが、実はそれ以外にもたびたび世界で流出についての事件が発生しています。これだけの報道を目にすると、世間へ”暗号資産=危険”という認識が広まっても仕方がないといえるでしょう。

なぜ流出事件が起きてしまうのか?

暗号資産は、電子データとして存在する”デジタル通貨”です。日本円のように現金が存在するわけではなく、ネットワーク上に保管されています。つまり、そのネットワークへアクセスすることさえできれば、不正に送金することもできるわけです。

もちろん、暗号資産を保有する取引所は、そのことを理解しています。そのため、”秘密鍵”を用意することによって第3者が不正にアクセスすることを防止し、セキュリティ性を高めているわけです。

しかし、もしもセキュリティ体制に”弱点となるポイントがある”場合は、ハッカーによって秘密鍵が盗まれてしまう可能性があるのです。
恐ろしい話ですよね。

暗号資産が世の中に拡大していく中で、”セキュリティ性”は永遠の課題と言えます。取引所には、第3者のアクセスを防止できるようなセキュリティ性の構築が、ますます求められていくでしょう。

流出事件が起きた後はどうなる?

取引所からの流出が起きたあと、利用者は「暗号資産を失っておしまい」になるわけではありません。預けていたお金が無くなったわけですから、とうぜん取引所へお金の補償を求めることができます。

しかし、マウントゴックスは、お金を払えずに倒産してしまいました。
支払い能力のある取引所であれば、顧客のお金を補償してすることが可能です。コインチェックに至っては、流出事件の過去を忘れるくらいに完全復活しています。

もちろん、流出が起きてしまったら投資どころではありませんので、事前にリスク分散を意識した運用をするのが大切です。リスク分散のやり方について、例を挙げますので参考にしてみてください。

  • 複数の取引所へお金を分散させる
  • セキュリティ面で信頼のおける取引所を選定する
    (歴史が長く、評判のいい取引所)
  • コールドウォレットへお金を保管する
    (ネットワークから分離したウォレットのこと)

暗号資産”流出”の危険性について~まとめ~

ここまで、流出の危険性について詳しくお話しさせていただきました。
あらためて、記事の内容について短くまとめてみます。

【暗号資産を危険と感じる理由は?】

  • 「仮想通貨の流出」についてのニュースがたびたび起きるため。
  • 世界では、10億円以上の流出事件がいくつも発生している。

【流出が起きる理由は?】

  • ハッカーが取引所へ不正アクセスすることで流出が起きる。
  • 仮想通貨は電子データ上にあるので、流出リスクは必ず存在している。

【流出が起きた後はどうなるのか?】

  • 取引所へ補償を求めることになる。
  • 支払い能力のある取引所であれば、ある程度の金額は返還される。

【リスクを分散するにはどうすればいい?】

  • 複数の取引所へお金を分散させる。
  • セキュリティ面で信頼のおける取引所を選定する。
    (歴史が長く、評判のいい取引所)
  • コールドウォレットへお金を保管する。
    (ネットワークから分離したウォレットのこと)

 

「暗号資産が危険!」といわれる理由、そして流出騒ぎに巻き込まれたときにリスクを最小限に抑える方法について、ここまでお話ししてきました。

メディアで大きく取り上げられる様子を見ると、暗号資産に対してマイナスイメージを持ってしまう理由も分かる気がします。

だからこそ、暗号資産に対して正しい知識を持ち、セキュリティ対策を行うことが大事です。ぜひとも冷静な目で物事を判断し、快適なクリプトライフを送っていただけたらと思います。