「アルトコイン」とは、ビットコイン以外の全ての通貨をまとめて指した言葉です。
暗号資産には1万種類を超える通貨が存在しています。ビットコインは、その1万種類の中の1つでしかありません。
そして、ビットコイン以外の全てをアルトコインと呼ぶのです。
今回の記事では、この「アルトコイン」についてくまなく、そして分かりやすく解説していきます。
記事を読むことによって、
- 代表的なアルトコインにはどんなものがあるのか
- アルトコインの特徴は何か
- アルトコイン投資に向いている人はどんな人か
こういった点についてわかるようになりますので、ぜひじっくり読み進めてみてください^^
代表的なアルトコインを紹介
まずは、数あるアルトコインの中で、よく知られているものをピックアップしてご紹介します。
ここに挙げたものは、いずれも日本人にとって知名度の高い通貨となります。
イーサリアム(ETH)
「イーサリアム」は、アルトコインの王様とも呼ばれる通貨です。
時価総額も大きく、ビットコインに次ぐ第2位に位置します(2022年8月時点)。
2013年に、当時19歳のヴィタリック・ブテリンさんが中心となって、開発されました。
イーサリアムは「手数料としての役割」を持っているのが特徴です。
手数料として使うために多くの人から買われた結果、2022年時点ではアルトコインの王様と呼ばれるまでに成長しました。
いずれビットコインを超える可能性があると言われています。本当にビットコインを超えるかどうか、これから先が楽しみです。
ソラナ(SOL)
「ソラナ」は、2020年3月に生まれて急成長を見せているアルトコインです。
2021年7月から10月までの約3か月間で、約10倍近く伸びた実績を持ちます。
2021年の夏は、あまりにソラナの勢いが強くて「ソラナサマー」なんて呼ばれ方をしていました。
イーサリアムと同じく、手数料としての役割も果たす通貨となります。
巷では、ソラナのことを「イーサリアムキラー」と呼ばれたりもしています。
ネム(XEM)
「ネム」は、日本人にとってなじみの深いアルトコインです。
日本国内にある多くの取引所で買うことができ、名前も広く知られている通貨となります。
(ただし、時価総額はイーサリアムやソラナに遠く及びません。)
ネムには、語るうえで切っても切れないエピソードがあります。
それが、「コインチェックの流出事件」です。この事件については、暗号資産のセキュリティについて解説した記事で触れています↓
ひとまず、有名なアルトコインということで、上の3銘柄を紹介させていただきました。
この記事では3つの通貨について簡単に紹介しましたが、まだまだ紹介し足りないくらいです。他の通貨についても、少しずつ解説記事を増やしていきますね。
アルトコインの特徴について解説
同じ暗号資産ですが、アルトコインとビットコインはそれぞれ別の特徴を持っています。
ここからは、そんなアルトコインの特徴について、ビットコインと比べながら解説していきます。
アルトコインの特徴① 時価総額が低い
まず第一にアルトコインは、ビットコインよりも「時価総額が低い」という特徴があります。
時価総額というのは、特定の通貨に集まっているお金をすべて合計したときの金額を意味します。
たとえばビットコインの場合、世の中にあるビットコインをすべて集めた時の金額が時価総額となります。
もしビットコイン1枚の値段が1万円で、枚数が10枚の場合は下のような式で時価総額を出せます。
同じように、すべてのアルトコインにも時価総額が存在しています。
そして、1万種類を超える通貨の中で、もっとも時価総額が大きいのがビットコインなのです。
さらに言うと、暗号資産の全体における時価総額のうちビットコインは約40%を占めています。
1万種類を超える通貨のうち40%となると、他と比べて規模が違いすぎますよね(・。・;
アルトコインの特徴② 値動きが激しい
次に、「アルトコインはビットコインと比べて値動きが激しい」という特徴があります。
つまり、ビットコインの価格が1%しか変動していない間に、価格が2~3%動くような通貨もザラにあるということです。
下に、実際の数字を使って例を示しますね。
- ビットコイン
50,000円分のビットコインが、1日で50,500円になる
⇒1日で1%の上昇 - イーサリアム
50,000円分のイーサリアムが、1日で51,000円になる
⇒1日で2%の上昇
こう見ると、一見アルトコインの方がお得な気もしますよね。
でも、逆に減る時も早いことを意味しています。
上に挙げたイーサリアムの例で言うと、50,000円が1日で49,000円になるリスクがあるわけです。
つまり、値動きが激しいアルトコインは「ハイリスクハイリターン」ということです。
アルトコインの特徴③ ビットコインの動きに影響される
「アルトコインは、ビットコインの値動きに影響される」という特徴があります。
ビットコインが大きく上がったら、アルトコインも上がりやすくなります。
逆にビットコインが大きく下がったら、アルトコインも下がりやすいということです。
個人的な体感としては、上がった時よりも下がった時の方が大きく影響されている印象です。
例として、先ほどもご紹介したソラナ(SOL)とビットコインのチャートを見比べてみようと思います。
2021年10月23日、17時から27時までの1時間足チャート
上に載せたのがビットコインのチャートで、下に載せたのがソラナのチャートです。
それぞれ、同じ時間帯のチャートを上下に並べています。
チャート内に丸を付けた箇所に注目してみてください。
左側につけた青い丸を見ると、両方のチャートが同じように「少し落ちた後の大きな上昇」という動きを見せています。
そして右側の赤い丸を見ると、両方とも「大きく落ちた後に小さな上昇」という動きを見せています。
動きの大きさに違いはあれど、どちらも似たような動きをしていますね。
ただし、全く同じ動きではなく、微妙に違う動き方をしていることも分かります。
全体的に、「ビットコインは割と平坦な値動き」をしており、「ソラナは上下に大きく動きながらの推移」をしているのが見て取れます。
もちろん、ビットコインに影響されるのはソラナだけではありません。
同じように、その他のアルトコインも、ビットコインの動きにつられるようにして値動きしているのです。
こんな現象が起きてしまうのには、多くのアルトコインはビットコインを介して取引されることが多いからです。
たとえば取引所でソラナを買う場合、下のような手順で買われるということです。
- 現金を入金⇒ビットコインを購入⇒アルトコインを購入
この場合、ビットコインとアルトコインを同時に買ったことになります。
多くの取引所でビットコインを介した取引が採用されているので、アルトコインはビットコインに連動するのです。
さらに言うと、ビットコインの時価総額が大きすぎることもアルトコインが連動する要因の一つです。
ビットコインはいわば暗号資産の王様で、他の通貨と比べ物にならないくらいの時価総額を誇っています。
そのため、多くの投資家はビットコインの動きを参考にしながら暗号資産全体の状態を判断しています。
そういった投資家たちは、ビットコインが上がるとアルトコインを買い、ビットコインが下がるとアルトコインを売る傾向があります。
そのため、アルトコインがビットコインに連動して動くというわけです。
まとめ
ということで今回は「アルトコインについて解説する」というテーマでお話しさせていただきました。
記事のポイントをまとめると、以下の通りです。
- ビットコイン以外の暗号資産を「アルトコイン」と呼ぶ
- アルトコインはハイリスクハイリターンである
この記事を通して、少しでもアルトコインに対する理解が深まったのであれば幸いです^^
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。